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ウイメンズなう――広がる不育治療への助成

 妊娠はするものの、流産、死産を繰り返す「不育」の治療に対し、公明党議員の取り組みなどにより、治療費を助成する自治体が全国で増えています。

『全国の実施例――各地で公明議員が推進。2年間で急速に拡大』

 全国で初めて不育治療の助成制度をスタートさせたのは真庭市(岡山県)でした。市議会公明党が一貫してリードして実現したもので、2010年4月から1年度に30万円まで助成しています。さらに真庭市は、今年度から第1子だけでなく第2子以降の治療まで助成の対象を拡大しました。

 この真庭市の取り組みを皮切りに、全国で助成を実施する自治体が、この2年間で急速に増えています。

 潟上市(秋田県)、瀬戸内市(岡山県)、能登町(石川県)は、1年度につき30万円まで助成を実施しています。また、かほく市(同)でも、1回の治療につき30万円までの助成を実施しています。

 笠岡市(岡山県)では年度にかかわらず、1回の治療につき15万円まで、限度額90万円の治療費を助成しています。

 和歌山県も、県として今年度から1年度につき3万円までの助成を始めました。

 さらに大和市(神奈川県)は、公明党議員の提案により、今月から1年度につき自己負担額の半額(30万円を限度)を助成する制度をスタート。また、海田町(広島)も、今月から1年度につき限度額30万円の助成制度を始めました。

『背景――治療は患者に大きな経済的負担』

 全国の年間出産数は約110万人。流産する確率は一般的に15%といわれているので、年間20万件近い流産が発生していることになります。

 09年に厚生労働省がまとめた調査によると、妊娠経験がある人で流産したことがある人は41%にも達しています。2回以上流産し、「不育症」とみられる方は約6・1%でした。

 この調査では、「不育症」患者の発生数は毎年約3~4万人で、全国に約140万人の患者がいると推計されています。

 流産の9割を占める妊娠初期の流産の多くが、胎児(受精卵)の染色体異常とみられています。他に胎盤の血液が固まって流れにくくなる抗リン脂質抗体症候群、夫婦の染色体異常、赤ちゃんが育ちにくい子宮の形態異常(奇形)、ホルモンや免疫に影響する甲状腺機能異常、母体の糖尿病――などが原因と考えられます。

 不育症は、治療をした患者の8割近くが出産可能といわれています。しかし、治療のための両親の染色体検査や子宮形態検査、ヘパリン注射などには保険が適用されないケースが多く、患者の負担は、通常妊娠より30万円以上も多くなるといわれ、経済的負担が問題となっています。

『公明党の取り組み――保険適用など公的助成求める』

 不育症患者への公的支援について、国会で初めて取り上げたのは、公明党です。

 荒木清寛参院議員は、09年11月の参院予算委員会で、不育症患者が経済的な負担に苦しんでいる現状を指摘し、不育治療への公的助成に踏み切るよう訴えました。

 また、高木美智代衆院議員は、10年2月の衆院予算委員会分科会で、適正な検査と治療をすれば多くの患者が出産にたどり着けるとして、公的助成制度の実施を迫りました。

 また、党女性委員会としても、名古屋市立大学の杉浦真弓教授を講師に不育症の勉強会を09年11月に開催。

 さらに、患者の方や団体から意見を聞くとともに、昨年3月には、不育治療への保険適用を求める街頭演説会を東京で開催しています。

<公明新聞2011年10月4日付>

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