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胆道閉鎖症の早期発見へ――カラーカードを母子手帳に

赤ちゃんの便色から判別
厚労省が具体化を検討
公明・古屋さん提案

 赤ちゃんの便の色から難病の胆道閉鎖症を早期発見できる「便色調カラーカード」について、公明党の古屋範子衆院議員は、同カードを母子健康手帳に添付するよう、かねてから提案してきた。10月26日の衆院厚生労働委員会では、古屋さんがカードの導入を求めたのに対し、小宮山洋子厚労相が「母子手帳に盛り込むなど方法を検討している」と述べるなど具体化に向け動き出している。

 胆道閉鎖症とは、胆管に原因不明の炎症が起き、胆汁をうまく出すことができなくなる病気で、赤ちゃんの約1万人に1人の割合で発症する。発症した場合、生後60日以内に手術をすれば10年生存率が72%だが、手術が遅れると生存率は一気に下がり、生後120日を過ぎると0%になるとされる。それだけに早期発見、早期手術が重要だ。

 症状は、生後2、3カ月までに黄疸や白っぽい黄色の便、濃い黄色の尿が出ることが多く、便色を日常的に観察することで早期発見につなげることができる。このため、保護者自身が自宅で赤ちゃんの便の色を確認できる「便色調カラーカード」が有効とされる。

 既に導入している川崎市を例に挙げると、同カードは、注意すべき便の色を7段階に分けて示した見本のほか、胆道閉鎖症の説明や便色を記録する欄などが掲載されている。

 同カードの普及に取り組む国立成育医療研究センター病院長の松井陽氏は、今年10月17日の党厚労部会で、台湾の事例を引き、「生後60日以内の手術実施率が導入前の49・4%から65・7%に増え、5年生存率が27・3%から64・3%になった」と指摘。その上で、カラーカードを母子健康手帳の1カ月健診の欄にとじ込むなどして、全国に普及を図るよう訴えている。


注意すべき便の色が分かるカラーカードと母子健康手帳
(写真は2011年5月発行の川崎市のもの)

<公明新聞2011年11月1日付>