山梨県中央市では今年度から、市内の小学校に入学する1年生に絵本を1冊プレゼントする「新入生ブックプレゼント」をスタートさせています。5月28日には、各小学校で贈呈式が行われ、プレゼントを楽しみにしていた1年生に絵本が手渡されました。赤ちゃんに絵本をプレゼントする「ブックスタート」が各地の自治体に広がっていますが、それに続く「セカンドブック」事業を創設した自治体は全国でも珍しく、関係者の注目を集めています。
新1年生が心待ちにしていた絵本のプレゼント。このうち、市立田富小学校(早川憲三校長)の贈呈式には田中久雄市長のほか、公明党の野中つね子、設楽愛子の両市議が出席。田中市長が3クラスそれぞれの教室を訪れ、代表に絵本を手渡しました。この後、ボランティアによる読み聞かせが行われ、朗読を楽しみにしていた児童は、目をキラキラさせながら絵本の世界に夢を膨らませていました。
「子どもたちは読み聞かせが始まるとすぐに集中するんです。家庭でも読み聞かせの時間を持って、親子のきずなを深めてほしいですね」(1年3組の読み聞かせを担当した矢崎りり子さん)。
今回プレゼントされた絵本は、入学時に渡された20冊のリストの中から、自分が読みたい絵本を家族と相談して決めたもの。「十二支のはじまり」を選んだ遠藤理沙ちゃん(7)は、「保育園で読んでもらった本の中で一番のお気に入り」と、うれしそうに語り、お母さんの実加子さんは「(本を通じて)優しい思いやりのある子に育ってほしい」と期待を寄せていました。
中央市では、4カ月健診時に絵本をプレゼントする「ブックスタート」を既に実施。豊かな心をはぐくむと同時に、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しめるものとして、市民から好評を博してきました。
今回の事業はそれをさらに後押しするため、1年生になった児童が、家庭や学校で楽しく本を読むきっかけをつくるのが狙い。市内3図書館と各学校の図書館司書、読み聞かせボランティアのネットワークによる全面協力を得て実現しました。
贈呈式終了後、田中市長は「読み聞かせで味わう心地良さ、気持ち良さは、健全な心の育成に大いに役立つもの」と語った。また、比志保・市教育長は「この事業が実現した背景には、野中市議の長年の尽力と、市民ボランティアの協力によるバックアップが大きい」と、感謝の意を述べました。
市は昨年度、「市こども読書活動推進計画」を策定し、家庭・地域における読書活動を推進してきました。
自らも読み聞かせボランティアをしている野中市議は、合併前の旧玉穂町議に当選して以来、一貫して読書活動推進事業の創設を訴え、尽力してきました。
<2008年6月>