子どもたちの学びの意欲を伸ばそう――。愛知県大口町では土曜日の小学校を開放し「学習指導者」による塾や学校とは一味違った授業で算数や英語、アート(芸術)を楽しく学べる「生き生き土曜学級」を6月から開いています。町議会で、週末の学校を活用し小学生に学びの場を提供することを提案してきた公明党の柘植満議員はこのほど、同学級を訪れ楽しく勉強する子どもたちを励ましました。
『少人数でキメ細かな指導』
『小学3〜6年対象 遊び感覚で勉強を楽しむ』
同学級は小学校3〜6年生を対象(算数・英語=3、4年生、アート=5、6年生)に、遊び感覚を取り入れたキメ細かな学習支援により、子どもの学びに対する“好奇心の芽”をはぐくむのが目的。教室では教員免許を持つ「学習指導者」と、将来、教師を志す3〜4人の大学生が、1チームになって授業を進めます。
授業は夏休みも行われ、算数・英語は第2と第4土曜日、アートは第1土曜日に開催。各教室とも小学生の定員は20人で、数人の児童を大学生1人がサポートする少人数指導。理解できなかったり納得できない所があると、一対一で分かるまで教えてもらえます。
英語の教室では「ファミリー(家族)」をテーマに、小学生が英会話に挑戦。学習指導者の森紀代さんの進行で、英語の歌を歌ったり、英語でゲームをしながら楽しい雰囲気に。「型どおりの会話ではなく、自分の気持ちを相手に伝える英語を習得してほしい」と語る森さんの情熱にこたえ、子どもたちも身振りや手振りを交えてのコミュニケーションに努めていました。
一方、算数の教室では割り算を学習。学習指導者の奥村砂智子さんが、ゲーム感覚で楽しく問題に挑戦できるように工夫されたプリントを使い、数の概念や計算への興味を引き出していく。算数が苦手な子どもも大学生のアドバイスを受け、問題に悪戦苦闘しながら一歩一歩前進。奥村さんは「塾のように学力向上だけを目的にせず、学校では行わない遊びを織り交ぜた教え方で、子どもの理解を助けたい」と語ります。
またアートの教室では貝殻や草花など、図工の授業では扱われない題材を使って作品を表現。今後は彫刻や壁画、染色に取り組むなど、創作活動の楽しさを通して創造力を養っていきます。
同教室に通う子どもたちが“やる気”を持続させる上で、大きな支えになっているのが大学生の存在。大学生は全員が教師志望で、彼らにとってみれば同教室がインターンシップ(体験就業)の場に。愛知教育大学3年生の柴田智佳さんは「子どもの雰囲気が分かり、良い勉強になる」と話します。
運営は特定非営利活動法人(NPO法人)「ウィル大口スポーツクラブ」が主体となり、町教育委員会が後援。町生涯学習課に事務局が置かれ、推進委員会には有識者らも加わり、年間のカリキュラムや教材、指導方法などの研究を行っています。
事務局の中心的役割を担い、同教室の立ち上げに奮闘した元小・中学校長の山田博司氏は「学ぶ楽しさを知ってもらうと同時に、子どもたちに礼儀や節度を身に付けてもらいたい」と、生き生き土曜学級の成功に期待を寄せます。
柘植議員は各教室を視察し、「子どもたちみんなが学ぶことを好きになり、勉強に自信を持てるようになってほしい」と感想を述べていました。
<2006年8月>
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山田氏(左)とともに「生き生き土曜学級」に通う子どもたちを励ます柘植議員(中央)
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