今、私は教育基本法に関する特別委員会のメンバーとして、教育とは何かについて毎日議論をしています。
教育とはいったいどういうことなのか、何が必要なのか? 私は子どもたちと触れ合う中で、日々考えています。
この夏、私の主宰している劇団で、合宿を行いました。私は団員の子どもたちに、「今回の合宿でそれぞれがレベルアップしよう!」と言いました。
子どもたちは簡単にできると言っていましたが、私が示したのは、到底達成できないほどのレベルアップ。とても意地悪に聞こえますが、私には一つの狙いがありました。
合宿の最終日、子どもたちはレベルアップは簡単にはできなかったと悔しがっていました。実はこれこそが私の狙いでした。私は「レベルアップするということが大変なことが分かったでしょう? 簡単にはできないことが分かったでしょう? それが分かることが大事。努力しても、なかなかできないことがある。それを知ることで、努力することの素晴らしさが分かるんだよ」と言いました。
努力することの大変さ、苦しさは自分自身が体験して初めて分かるものです。
努力した者だけが味わえる感動。自分にも「やればできる」ということ。
それぞれが自信を持つこと、「体験する」ということは感受性の鋭い子どもたちにとって、想像以上の影響があります。その意味で、学校教育での体験活動をより一層推進していかなくてはなりません。
文化庁では、本物の舞台芸術体験活動という事業を行っています。本年度は590の学校で公演が行われる予定です。各学校で年1回という理想にはまだまだ遠いのが現実ですが、さまざまな知恵を使って、学校における体験活動を全力で推進してまいります。(参院議員)
http://www.t-ukishima.net/
(2006年11月30日付 公明新聞)