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建国800周年 モンゴルを訪問して

■池坊保子衆院議員

エンフトゥブシン教育文化科学相(右)と会談した池坊さん=モンゴル・ウランバートル エンフトゥブシン教育文化科学相(右)と会談した池坊さん=モンゴル・ウランバートル 国の人的交流の強化
教育文化科学相と会談 緊密な関係構築を期待

 7月15日から19日にかけて、建国800周年を迎えたモンゴル国を訪問し、各地を視察するとともに、エンフトゥブシン教育文化科学相と会談しました。
 同国の面積は日本の約4倍ほどの約156万平方キロで、人口は京都府と同規模の約253万人。「遊牧民」「草原」といったイメージの強い国ですが、社会主義体制から民主化・市場経済化への移行を通じ、経済成長率は1994年以降、プラスを維持しています。近年は外国資本により鉄鋼用原料炭、金・銅の開発も進んでおり、エネルギー資源の面で世界の注目を集めています。日本との関係も、民主化以降は政治、経済、文化などあらゆる分野で良好な発展を続けています。

 エンフトゥブシン教育文化科学相は18日の会談の席上、「日本とモンゴルとの関係、特に教育分野における協力は急速に発展している。日本の援助なくしては、モンゴルは困難な時期を乗り越えることができなかったであろう」と述べ、学校の校舎や寄宿舎の建設・修繕、その他の必要機材の供与など、日本の支援に感謝の意を表しました。

 さらに、教育分野において、日本がモンゴル支援国・機関の間で調整役を果たしている現状を指摘するとともに、「2015年までの教育分野の指針を示した教育マスタープランの作成には、予算・内容的に日本に協力していただき、感謝している。このような日本の援助に対し、将来的には自立できることが何よりも大切であることを、私は常に周囲に言っている」と強調。「今後は両国の人的関係の強化が何よりも重要だ」として、「こうして池坊議員とお会いすることで、両国でさらなる緊密な関係が築けるよう希望したい」と語られました。

 その上で、エンフトゥブシン教育文化科学相は日本に対する要望として、3点ほど挙げられました。一つ目は「バレエダンサーやオペラ歌手、交響楽団の指揮者など、芸術家を日本で研修できるよう力を貸してほしい」とのこと。モンゴル国内の教育には限界があるそうです。

 二つ目は「交流学生の数を増やしていただきたい」。三つ目は「日本からの2億9000万円の文化無償資金協力には感謝している。今後は人的交流として、日本の博物館、図書館職員の交流研修を行ってほしい」とのことでした。

 教育文化科学相の要請を受け、私は「大相撲でのモンゴル人力士の活躍を見て、日本人の多くはモンゴルの人や国に親しみを持っている」とした上で、「モンゴルの優れた文化、芸術を日本に紹介したい。特に教育分野に関しては、できる限りの援助、協力を惜しまないつもりだ」と伝えました。

 また、公明党の「留学・就学生問題に関するプロジェクトチーム」で座長を務めていることもあり、「人的交流については、モンゴルからのさらなる留学生の受け入れに努力したい。オペラやバレエなどに関する研修は、新国立劇場の研修制度で受け入れができないか検討したい」と、具体的な支援に取り組む考えを述べました。

 今回の訪問は、日本、モンゴル両国間の課題をしっかりと確認するとともに、何より信義に厚いモンゴルの皆さんと友好を深めることができ、実り多い視察でした。

(2006年8月19日付 公明新聞)

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