政府は2日に、毎年実施されている国家公務員J―L種とは別枠で、2007年度に創設する国家公務員中途採用者選考試験(再チャレンジ試験)の概要を発表しました。
募集する職種は、行政事務、皇宮護衛官、刑務官、入国警備官など8区分。採用予定数は全省庁合計で約100人となります。
1次試験はL種(高等学校卒業程度)レベルの教養問題や作文などで、9月9日に実施。採用省庁による面接などの2次試験は10月から11月にかけて行います。
来年4月の採用時に30―40歳以下であれば誰でも応募可能で、学歴や職歴は問わない。この年代層は、バブル経済が崩壊した1990年代の就職氷河期に就職活動をした世代で、自分の意思に反してフリーターなどになった人が多いことが指摘されています。
07年度の国家公務員試験では、例えばJ種試験の場合、受験対象者は採用時の年齢が22―33歳の人か、21歳以下でも大学を卒業した人や08年3月までに大学を卒業する見込みの人などに限られています。しかし、再チャレンジ試験では、政府がより多くの人に門戸を広げるため、採用年齢の対象を大幅に緩和しています。
採用当初の給与は、経歴によって異なるが、最終学歴が高等学校卒業者の場合30歳で採用されると、17・5万〜24万円程度(東京都特別区内に勤務する場合)となります。
また勤務時間は、1週40時間。休暇は週休2日制、年20日の年次休暇や病気、特別休暇などが与えられます。
試験に関する問い合わせは、人事院人材局企画課制度班(電03・3581・5311 内線2311)。試験の詳細情報は、人事院ホームページ(http://www.jinji.go.jp/)でも順次掲載されます。
官民ともに新卒者中心の採用傾向が強いことから、政府自らが率先して中途採用を行うことの重要性について、公明党の太田昭宏代表は今年1月30日の衆院本会議で質問。
また、2月23日の衆院予算委員会で赤羽一嘉衆院議員が、年長フリーターなどの対策として、まず積極的な公務員の中途採用の実施を求めたのに対し、安倍晋三首相から「国家公務員への再就職の機会を広げていかなくてはならない」と答弁を引き出すなど、この問題について、公明党は、これまで精力的に取り組んできました。
<公明新聞2007年3月6日付>