脳脊髄液減少症――生徒に適切な配慮を
文科省が全国の教育委に徹底

 何らかの衝撃で髄液が漏れる脳脊髄液減少症に悩む子どもたちが、教育現場での無理解から解放されそうです。文部科学省が同症に関する説明や適切な対応を全国の都道府県教育委員会などに連絡したからです。

 脳脊髄液減少症は、起立した時にひどくなる頭痛など、典型的な症例が出ていても、子どもの場合は、検査の結果に現れにくいとされています。また、スポーツ外傷などの後遺症で通常の学校生活に支障が出ている場合でも、定まった知見や治療法が確立されていないため、保護者が訴えた場合であっても、理解されず、「怠慢」などと批判される場合がありました。

 5月31日付の文科省の事務連絡では、こうした実情を踏まえ、「脳脊髄液減少症」の症状を周知するとともに、同症が疑われる場合には、子どもに無理をさせない、適切な配慮を求めています。

 今回の連絡は、同症が疑われる子どもの母親らで構成する脳脊髄液減少症患者支援の会・子ども支援チーム(代表=鈴木裕子さん)が昨年11月に、池坊保子文部科学副大臣(公明党)に対策を求める要望書を提出したことを受け実現しました。

<公明新聞2007年6月19日付>