
公明党社会保障制度調査会の障害者福祉委員会(高木美智代委員長=衆院議員)は25日、衆院第2議員会館で会合を開き、厚生労働省から障害者自立支援法の円滑施行に向けた追加措置について説明を受けました。追加措置は、公明党が今月14日、川崎二郎厚生労働相に対して行った障害者自立支援法の全面施行(10月から)に向けた緊急要望の回答であり、公明党の主張が大きく反映されています。
『追加措置の主な内容』
・通所施設の障害児(未就学)の負担を保育所の保育料程度に
・入所施設の障害児で、市町村民税2万円未満世帯の負担を軽減
・グループホーム利用者の入院や帰宅時の加算措置を新たに創設
・通所施設職員が家庭訪問し、必要な支援を行った場合に評価
・通所施設の定員規制を緩和し、定員の1割増まで利用認める
・障害児入所施設において、夏休みの帰省時の報酬を評価
追加措置の中身は、障害児の利用者負担の軽減と施設の安定的な事業運営への配慮が2本の柱。
障害児の利用者負担に関しては、未就学の障害児にかかる通所施設の利用者負担を、保育所の保育料程度の負担水準に抑えるとともに、入所施設利用者の負担軽減措置の対象範囲を市町村民税(所得割)が2万円未満(年収300万円〜400万円程度)の世帯にまで拡充する(2009年3月末までの経過措置)。
公明党は通所、入所施設ともに一層の負担軽減を求め、特に通所施設の利用者負担については、一般の子育て家庭の負担との公平性を確保するよう訴えています。
具体的には、10月からの障害児の利用者負担(モデルケース)は、通所施設利用者(未就学児)の場合、市町村民税非課税の低所得者で月1万2600円から月9040円に、市町村民税(所得割)2万円未満の世帯で月2万8700円から月2万500円に軽減されます。
また、入所施設利用者の場合、市町村民税(所得割)が2万円未満の世帯について、負担が月4万5000円から月1万9600円へと大幅に軽減されます。
一方、施設の安定運営に向けては、数多くの措置が追加されました。
主な内容を紹介すると、障害者が地域生活に移行するための要となるケアホームとグループホームについては、夜間支援体制(宿直や夜勤)を確保しているケアホームの対象者すべてについて報酬上の加算措置を講じるとともに、グループホームの利用者が入院や帰宅をした場合の加算措置を新たに創設します。
また、施設入所者が7日以上の入院をした場合も報酬上の加算措置を講じるほか、通所施設の職員が継続して通えない利用者宅を家庭訪問した場合も報酬上、評価を行います。
さらに、通所施設の定員規制を緩和し、定員の10%増まで利用を認める(現在は5%増まで)。
障害児関係では、入所施設において児童が夏休みに帰省した際の報酬を評価。児童デイサービスの定員要件を「各クラスごとに10人以上」から、「1日の利用定員の合計数が10人以上」へと緩和します。
そのほか、就労継続支援事業(雇用型)に関して、生産性を高める観点から、加わって働く健常者の割合の要件を事業規模に応じて最大5割まで可能とします(現在の案では一律2割以内)。
『公明の主張 大きく反映――井上政調会長。所得保障のあり方も検討へ』

追加措置は、わが党が厚労省に対して緊急要望した内容が大きく反映されたものです。特に障害児の利用者負担については、公明党の主張に沿って一層の負担軽減措置が示されました。
緊急要望は障害者団体など関係者の皆さまから寄せられた切実な声を代弁したもので、その一つひとつの声に、満点ではないにしても、具体的な対応策が示されたことは評価できます。
障害者自立支援法は、障害者が全国どこでも必要なサービスを受けて、地域で安心して暮らせる体制整備をめざしています。公明党は現場を精力的に視察するとともに、障害者団体など関係者の皆さまと何度も意見交換を行い、寄せられた要望をそのつど厚労省に届けてきました。法の趣旨が現実に生かされ、障害者の皆さまに安心していただけるよう、これからも現場に密着しつつ、間断なく努力を続けていく決意です。
2007年度予算概算要求には、公明党の主張を受けて、授産施設で働く障害者の工賃倍増計画支援事業が盛り込まれました。今後、所得保障のあり方についての検討を行い、必要な対応を講じてまいります。