
教育基本法案は16日の衆院本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決、参院に送付されました。民主党など野党4党は採決をボイコットし、欠席しました。
教基法案は、現行法の「個人の尊厳」や「人格の完成」「憲法の理念にのっとり」といった基本理念を堅持しながら、教育を取り巻く社会環境の大きな変化を踏まえ、国民や教育現場のニーズに対応し、教育のさらなる発展をめざす内容となっています。
採決に先立ち、公明党の西博義氏が賛成討論に立ちました。
この中で西氏は、同法案に賛成の理由として、(1)教育の目標に「生命の尊重」や「勤労を重んずる態度」「自然と環境との共生」の概念が新たに明記された(2)社会の教育力の回復に向け、家庭、学校、地域社会の3者が相互に連携・協力に努めることが新たに規定された(3)あらゆる機会・場所で学習でき、その成果を生かせる社会をめざし、生涯学習の理念が明記された(4)家庭教育や幼児教育の重要性と、それに対する行政の支援が明記された(5)国が教育環境の充実に努める教育振興基本計画の策定が明記された――の5点を挙げ、今国会での成立を訴えました。
一方、西氏は民主党案について、前文に「日本を愛する心を涵養し」とあるなど戦前の国家主義の懸念が払しょくできていないことや、教育の政治的中立性や教育の独立性が担保できない恐れがあることなど、問題点を指摘し、「到底、賛成できる法案とは言えない」と厳しく批判しました。
そして、自ら法案を提出しながら、審議拒否を行う民主党の姿勢について、議会政治を全く無視した態度であり、責任政党としての見識を疑わざるを得ないと糾弾しました。
【野党の採決拒否は残念。教基法案、今国会成立を確信――記者団に太田代表】

公明党の太田昭宏代表は16日午後、国会内で記者団の質問に答え、政府提出の教育基本法案が衆院を通過したことについて、大要次のような見解を述べました。
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一、教育基本法案の提出前、2000年3月からの教育改革国民会議(首相の私的諮問機関)以来の論議を踏まえ、長い審議の果てに、やっと衆院通過を果たした。(同法案の衆院可決は)一つの大きな一歩を記したという感じだ。
一、(本会議を欠席した民主党など野党側の対応について)この法案は、(与野党ともに)特に慎重で長い審議をしてきた。民主党も対案を出していたこともあり、当然(本会議の)採決に加わっていただけると思っていた。(野党側の欠席は)極めて残念だ。
一、(法案成立へ、今後の見通しについて)参院で慎重かつ、十分な審議をしていただき、(今国会中に)成立していけるものと確信している。
一、(野党側が徹底抗戦の構えを見せていることについて)(国民にも)十分納得していただける、完成度の極めて高い法律になっており、多くの理解が得られると思う。
一、(与党による採決の影響について)事実を見れば、(野党側の)審議拒否、採決拒否ということが真実だ。(今回の採決は)国民の皆さんには、十分ご理解いただけるものだと思うし、教育の基本ということに対する国民の要請に応えるものだと思っている。