『参院選――「実現力の公明党」で勝負』
12日公示の参院選を前に、日本記者クラブ主催による与野党7党党首討論会が11日午後、東京・千代田区の日本プレスセンターで開催されました。公明党の太田昭宏代表は、公明党は「実現力の党」と訴えるとともに、「国民の命」「暮らしの安心と安全」に責任を持って取り組んでいく考えを強調しました。
討論の冒頭、参院選に臨む各党の意見表明の中で太田代表は、「私たちは『未来に責任を持つ政治』を掲げた」と訴え、「『次の世代によりよい日本を』と考え、すべての課題に責任を持って挑戦していきたい」と強調しました。
その上で太田代表は、マニフェストに盛り込んだドクターヘリの全国配備、がん対策の強化、医師不足対策を3本柱とする「命のマニフェスト」を紹介し、「一人の命が大事だということを、政治に吹き込みたい」と力説。年金記録問題については「漏れなく、必ず、全額受け取れるようにしていきたい」と述べるとともに、「『ねんきん特別便』を1億人の方々にお知らせすることに力を注ぐ」と述べました。また災害対策や、街や子どもの安全にも全力を挙げる考えを示しました。
さらに太田代表は「実現力の党、マニフェスト達成率ナンバーワンの党が公明党だ」と強調し、公明党の「実現力」に支援を呼び掛けました。
続く討論で太田代表は、基礎年金部分を税でまかなうとする民主党の年金改革案について、「マニフェストを見ても、いくら払って、いくらもらえるかが全く分からない。年金は数字が一番大事だ」と主張。給付額について「党首討論の時に小沢(一郎)代表は『7万円弱』といった。この間は『6万円』という話もあった。『7万円』というのもあった。今回マニフェストを見て驚いたのは、この数字が消えている」と指摘。言うことがクルクル変わる民主党の無責任さを批判しました。

また、太田代表は、民主党案の財源について、「65歳以上の人がすべてもらえるということになると22兆円かかる」と指摘した上で、「所得制限を設けるので、消費税5%分の13兆円で足りる」とする民主党の主張について、「(必要な財源が)22兆円で(確保する財源が)13兆円なら、4割の人がもらえなくなる」と強調。さらに、「財源と所得制限についてはマニフェストに書くといったが、一切書いていない。(民主党の年金改革案は)絵に描いた餅、誠に無責任な案」と糾弾しました。
一方、安倍首相は、民主党案の最低保障年金について、「65歳以上の人口は2567万人。このうち年金を受給し、住民税の納税義務がある方は777万人で30%。しかし、民主党の所得制限は4割を制限しなくてはならない」とし、所得が低く住民税を納める義務がない人も年金支給が制限されると批判しました。
また、小沢代表は「最低保障年金は現在19兆円。全部払えば、そういうことになる。年収1200万円超の人は、自らの所得比例の分で23万円以上の給付を受けられる。国が税金で給付する最低保障年金は我慢してもらう」と述べました。
これに対し安倍首相は「それは違う。19兆円は今、給付している総額。民主党案の最低保障年金は未納、免除、未加入の人も全員、税金で6万6000円保障する案。それで計算すると22兆円になる」と反論。
民主党案では、「(年金)未納者でも所得制限以下であれば、もらえることになってしまうと言わざるを得ない」と非難しました。
代表質問団との質疑応答で太田代表は、今後の年金制度のあり方について、「被用者年金の一元化をやる必要がある。基礎年金の国庫負担割合の3分の1から2分の1への引き上げも、2009年度にやることが大事だ」と強調するとともに、「国民年金の方たちをバックアップすることが大事だ。今、(年金保険料の事後納付は)2年(間)だけ追納できるが、(期間を延長し)5年間の追納を実現させたい」との考えを示しました。
その上で「個人的な考えだが、(受給資格を満たす保険料の最低納付期間の)25年は諸外国の例を見ても長過ぎる。期間を短くすることも十分、検討の余地がある」と述べました。
また、憲法改正について「公明党は、憲法3原則を堅持した上で、環境権、プライバシー権などを補強し、『加憲』する立場だ。9条の1項、2項は堅持する姿勢だ」と力説しました。
さらに、赤城徳彦農水相の事務所費問題について、「そこ(実家)が(事務所として)使われていたということを丁寧に話し、何度も繰り返して話をするという説明責任が政治家には生じる」と述べました。