がんは、日本人の死亡原因の第1位を占め、3人に1人が、がんで亡くなっています。10年後には2人に1人が、がんで亡くなるとも予想され、国民の健康にとって大きな脅威となっています。
そこで、1984年以降、わが国が取り組んできた「対がん戦略」の実効性を高め、がん対策を計画的に推進する法制化は、急務の課題となっています。
与党が国会に提出した「がん対策基本法案」は、がん対策の方向性を示した基本理念や、国、地方公共団体、医療保険者、国民、医師の責務を明記。がん対策の基本的施策も盛り込んでいます。
この基本的施策を具体的、計画的に推進するため、国に「がん対策推進基本計画」と、都道府県に「がん対策推進計画」の策定を義務付けています。
法案の基本的施策は、(1)がん予防・早期発見の推進(2)がん医療の均てん化(格差是正)の促進(3)がん研究の推進??の3本柱で構成。
がん予防および早期発見の推進では、喫煙や生活習慣の改善、がん検診の質の向上、受診率アップなどに取り組みます。
がん医療の均てん化では、放射線治療などの専門医や医療従事者の育成、がん診療連携拠点病院の整備、痛みの緩和を目的とした医療を早期から行い、がん患者の生活の質の向上を図ります。
さらに、がん研究の推進では、がんの本態解明や、がん予防の研究を促進し、特に必要性が高い医薬品や医療機器の早期承認を進めます。