民主党は「暫定税率を廃止すれば25円ガソリン代が安くなる」などと世論をあおっていますが、とんでもないことです。
暫定税率が廃止された場合、国と地方分を合わせた税収に年間2兆6000億円(地方分は9000億円で、国からの交付金を含めると1兆6000億円)もの穴が開き、その分、十分な道路整備ができなくなります。
しかも、民主党は穴埋めのための明確な財源を示さずに、「地方における道路整備は従来水準を維持する」と、つじつまの合わない説明をしています。
この無責任極まりない“政策”は、マスコミからも「廃止すれば、地方の道路整備の水準を維持できるわけがない」(読売)、「減税を先行させれば、あとで財源不足の穴を国債で埋めることになりかねない」(朝日)などと批判を浴びています。
ガソリン価格が高騰している中で、値下げを喜ばない人はいないでしょう。しかし、財源の裏付けがない政策などはあり得ず、「大衆迎合的な措置」(毎日)に過ぎません。
山口県の場合
道路予算の3割近くを道路特定財源でまかない、暫定税率が廃止されると国からの交付金84億円も入らないため、200億円の減収となります。国からの補助金の受け入れや借入金の調達にも支障をきたし、財政面で何らかの手当てをしなければ、道路予算の実に75%(約700億円)がなくなります。残りの予算は過去の借入金返済に充てられるため、事実上、「道路の整備も維持管理もできなくなる」(山口県)だけでなく、福祉や教育など一般の財源を切り崩して借金返済に充てなければなりません。