現行の教育基本法は、前文と11条から成る簡潔な法律ですが、「教育の憲法」とも言われる重要な法律であり、改正には慎重な議論が求められてきました。このため、1947年の施行以来、一度も改正されていませんでしたが、約60年がたち、高校や大学などへの進学率は飛躍的に上昇。さらに、不登校や学級崩壊、児童虐待、ニート(若年無業者)・フリーターの増加など、青少年を取り巻く社会環境と教育現場が大きく変わったため、新時代に即応した教育基本法をめざし、全面的に見直すことになりました。
これまで、2000年には、首相の私的諮問機関「教育改革国民会議」が、基本法見直しを含む17項目を提言。中央教育審議会(中教審、文部科学相の諮問機関)も改正すべきとの答申を03年3月にまとめました。これを受け、拙速な判断を避けるために与党で約3年間の議論を経て作成された最終報告に沿って、政府の教育基本法案がまとめられました。4月28日に、国会に提出されました。