新銀行東京に追加出資 Q&A
◆都民負担を最小限に抑える
付帯決議で再建計画補強
ペイオフ、中小企業倒産など破たん、清算では大混乱
経営悪化に陥った新銀行東京へ、東京都が400億円追加出資することが28日の都議会本会議で決まった。そこでQ&A形式で経緯をまとめた。
(2008年3月30日付 公明新聞)
Q 公明党は与党の立場に固執しているのでは。
A
公明党は与党とか野党とかではなく、問題の先送りや一時しのぎの対応ではなく、都民の負担を最小限に抑えるには、どうするべきかを基準に判断した。
Q 破たん処理や清算処理はできないのか。
A
仮に、破たん処理した場合、約470億円に上る全国初のペイオフが生じるだけでなく、整理回収機構による厳しい債権の取り立てが始まり、都内で数千社に及ぶ中小企業が倒産するなど大混乱が予想される。
Q 追加出資せずに事業を継続できないのか。
A
このままでは、目前の2007年度末の決算が認定されず、金融庁から業務改善命令が下されることになる。業務継続は困難になり、預金の取り付け騒ぎなども起こり、実質、破たん状態に陥る。追加出資は、最後に残されたやむを得ない選択だった。
Q 400億円も必要なのか。
A
まず、自己資本の維持に80億円、新規事業や風評リスクに40億円が必要。その上で、銀行業務には、万が一の備えとして、通常起こり得ない損失についても、資本でカバーすることが求められている。都の説明では、これを融資や保証などの残高(2230億円)から一定の割合でリスクを算出し、125億円としている。さらに金利や株価の変動に備える45億円、ファンド投資のリスクに100億円、運営上のリスクが10億円。以上で合計400億円となる。
Q 再建計画の信頼性を疑問視する声もある。
A
都の見通しでは、利回りが1%程度の大企業向け融資が、11年度には大部分返済され、残りはほとんど利回り5%程度の中小企業向け融資となるため、業務収益の運用利回りが約2倍になる。また、店舗の縮小や人員のスリム化による経営コストの削減などにより、4年後には単年度黒字を実現できるとしている。その段階で、この銀行を譲渡し、追加出資の400億円を保全することも考えられる。
Q このような事態に陥った責任は、ずさんな経営に終始した旧経営陣だけにあるのか。
A
都議会の質疑で公明党は都の責任をただし、石原慎太郎知事は「都の監視責任は、最終的には知事である私に帰する」として陳謝した。一方で、新銀行東京の設立に都が1000億円出資する際の予算には、自民、公明だけではなく、民主、生活者ネットなども賛成しているので、議会にも責任がある。
Q その責任をどう果たすのか。
A
公明党は、知事から追加出資の提案があった2月20日、いち早く党内に調査特別チームを立ち上げ、調査活動に全力を挙げてきた。また、今回の決定に当たって、(1)再びの出資は認めない(2)追加出資の400億円を棄損させない(3)再建計画の着実な実行を支援、監視する都の専門組織を設置する――ことを都議会で決議した。
公明党はさらに、議会に対する四半期ごとの経営状況の報告を義務付けるなど、監視機能の強化を主張している。今回の追加出資を無駄にすることがないよう全力を尽くしていく。
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