
10月27日から秋の読書週間が始まります。公明党は2000年1月に「子ども読書運動プロジェクトチーム(PT)」を結成し、一貫して読書環境の整備に取り組んできました。PT結成当初から座長を務める池坊保子衆院議員にPTの成果、今後の取り組みについて聞きました。
――子ども読書PT結成以来、公明党は一貫して子どもの読書環境の整備に取り組んできました。
池坊座長 公明党としてPT結成を機に「朝の10分間読書運動」「読み聞かせ運動」「ブックスタート運動」の三つの運動に取り組んできました。
「朝の10分間読書運動」は、学校生活のスタート時に、10分間、自分の好きな本を読む時間を設けることです。この運動に取り組んだ学校からは「不登校や保健室登校が減った」「いじめがなくなった」などの報告が相次いでいます。今では全国の小・中・高等学校で2万6193校(10月9日現在、朝の読書運動推進協議会調べ)が実施するまでになりました。
「読み聞かせ運動」も当初、「何の意味があるのか?」と冷ややかな反応もありましたが、女性党員やボランティアの方が積極的に応援してくださり、学校と地域との絆ができ、今ではすっかり定着した運動になっています。
「ブックスタート」は、母子手帳と一緒に絵本をプレゼントする事業です。現在、全国で718の市町村が実施しています。
――幼い時から本に親しむことは大切ですね。
池坊 今話題になっている少年犯罪の陰には、想像力と予測力の欠如によって、自分の行為の先にはどんな結果が待っているか分からずに、犯罪を起こしてしまうケースがあるのではないでしょうか。また、世界には満足に食べることもできず、自由に発言することもできない国があるなどということを本によって知ることができます。本に親しむことで想像力を養い、いろんな経験を積み、知識を得ることができるのです。
さらに、いじめや困難に遭った時、本によって勇気を得られる場合もきっとあるはずです。
『推進法制定で蔵書、司書など飛躍的に拡充』
――PT結成の翌年には「子ども読書活動推進法」が制定され、05年には「文字・活字文化振興法」が成立するなど法的な整備も格段に進みました。
池坊 子どもの読書に親しむ環境整備が法的にも認知されたことで、具体的に予算措置を行えるなど読書環境を飛躍的に拡充することができたといえます。
これによって02年には全国の図書館、学校図書館の蔵書を計画的に増やしていく「基本計画」が制定され、全国の都道府県が「推進計画」を策定し、図書館の貸出率が10%伸びたといわれています。
現在、「新学校図書館図書整備新5カ年計画」として、07年から5年間で1000億円の予算を付け、学校図書の充実を図るとともに、「第2次基本計画」の中で、図書館の蔵書増、学校への司書教諭の配置も進めています。
私も文部科学副大臣(当時)として、できる限りの努力をしてきたつもりです。
――今後の推進、取り組み、課題は?
池坊 予算が付いてもそれが本当に読書環境の整備に結び付いているかどうか。地方交付税措置のため、他に転用しているケースもあるようです。また、蔵書数は目標に達していても内容が古かったり、汚れていたりさまざまです。公明党の場合、3000人もの地方議員がいます。このネットワークを生かし、各議員が各自治体でしっかりと学校図書の購入に使われているかどうか点検をしてきました。
これからも公明党は、子どもの読書環境の整備に全力で取り組んでいきます。
(2009年10月15日付 公明新聞)