立党精神を堅持し新出発??太田昭宏新代表に聞く


「闘う人間主義」貫く知恵、政策は「生活現場」に
 9月30日の第6回党全国大会で、太田昭宏氏が新代表に選出され「新しい公明党」が勇躍、スタートしました。「闘う人間主義」「生活現場主義」を掲げる太田新代表に「新しい公明党」のめざすもの、「連立第2期」への対応、来年の政治決戦への決意などを聞きました。
 

『新しい公明党』

??党全国大会で掲げた「新しい公明党」の柱は。

太田昭宏代表 一つは「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」との立党精神を、より深く、より強固に持っていく、ということです。公明党は、真に大衆の心に共鳴し、庶民の汗と涙の分かる政党を渇望する民衆の声に応えて誕生した政党です。私は、今こそ、この立党の精神、原点に立ち返り、新出発する時であると強く思います。

 次に、私利私欲を捨てて、民衆の幸福実現のために愚直に闘う議員の気風をつくり上げる、ということです。

 そうでなければ、これほどまでに公明党に期待し、献身的に党を支え、応援してくださっている党員・支持者、創価学会員の皆さま、国民の皆さまの真心に、応えていくことはできません。民衆に奉仕し、真剣に働き、命懸けで闘う議員集団でなければなりません。


『民衆に奉仕する議員集団』

??代表就任あいさつで、「闘う人間主義」「生活現場主義」を強調していますが。

太田代表 「闘う人間主義」とは、国家主義ではなく、どこまでも一人の人間を大事にした政治をしていくということです。「人間が持つ可能性を開き、幸福を実現していく」??これを日本の政治を行う上での基本哲学、思想にしていきたい。そのために、“どこまでも闘う”気迫を持つことが大事だということです。

 また、「生活現場主義」とは、生活の現場に密着していなければ、本当の支持は得られないということです。時代の変化は現場に表れます。また、国会で法律を作っても、実際に生活の現場に行くと、使いづらくて生かされていない、機能していない場合があります。これも現場に行かなければ分かりません。

 例えば、景気が良くなったといっても、現場に行かずに数字を見て上から眺めているだけでは政治を誤ってしまいます。

 「知恵は現場にあり」「政策も現場にあり」という行動力です。

??3日の衆院代表質問では「若者」対策を強く訴えていましたが。

太田代表 これからの日本を考えた時、「人間」「現場」「若者」が急所だと思っています。“失われた10年”の就職氷河期の影響もあり、若者のニート、フリーターがあふれています。今、この問題に本当に手を打たないと、彼らが社会的に弱いまま、格差が固定化してしまいかねません。“待ったなし”の状況です。この問題を代表質問で取り上げましたが、安倍晋三首相は、自分が先頭に立ち、企業にも働き掛けていくと答えてくれました。

 若者に希望が持てなければ、格差の解消といっても、経済成長といっても、日本の未来といっても、根本的には、ないと思います。


『教育、若者、少子化対策に総力/一人を大切にする「公明党らしさ」を発揮』
『連立第2期』
 

??自民、公明両党とも新体制の「連立第2期」に入りましたが、安倍政権との関係は。

太田代表 安倍首相には党大会であいさつを頂きましたが、とても親近感を持てました。また、私の代表質問に対しても誠実に答弁していただいたと思います。

 公明党と自民党には連立7年を経て、今や非常に強い信頼関係が築けています。その信頼の上に立って、「闘う人間主義」「生活現場主義」という公明党の視点から、言うべきことは言い、主張すべきことは主張していくつもりです。

 平和、福祉、人権、環境、文化・芸術など、ともすると後回しにされがちな課題を政治の表舞台に上らせたのは公明党です。この人間を大事にする、一人の人を大事にする公明党らしさを、連立第2期の政治運営に反映していきたいと強く決意しています。


『挑戦課題』 

??教育改革、少子高齢化対策など課題が山積していますが。

太田代表 この臨時国会で教育基本法案は成立させたい。教育は、まさに“現場力”を強めることが大事です。教員、家庭へのバックアップ、地域との連携の支援策が大事です。特に、今、教員を取り巻く環境は雑務も多く、真正面から生徒に向かえるような状況にありません。百パーセント、教育に専念できるようバックアップしていきたい。

 少子化対策については、公明党は既に「少子社会トータルプラン」を提唱しています。これまで、子育てをしながら働ける社会環境づくり、児童手当の拡充をはじめ子育てにかかる負担の軽減などを具体的に実現してきたのは公明党です。トータルプランの実現に全力を尽くします。

 中小企業対策にも総力を挙げて取り組んでいきます。中小企業が元気にならなければ本当の景気回復はありません。

 さらに、ここ数年で60歳を迎える「団塊の世代」の雇用の問題もあります。NPOやボランティアも含め、第2の人生を働いて暮らせる社会を考えなくてはいけないと思います。


『統一選、参院選完全勝利へ全力挙げる/訪中し友好関係構築に貢献』
『アジア外交』
 

??安倍首相の中国、韓国首脳との会談が実現の運びですが、アジア外交における公明党の役割は。

太田代表 両国との首脳会談は、公明党が粘り強く訴えてきたことであり、とてもうれしく思っています。今回の首脳会談を機に、連続的に外交努力を積み重ねていくことが大事です。

 特に、公明党にとって、中国との信頼関係は歴史的に深く強固なものがあります。外交は政府間、政党間、民間同士など、重層的、多チャンネルでパイプを築いていくことが基本です。公明党としても、中国をはじめとするアジア諸国との友好関係の構築に貢献していきたい。私も近い時期に訪中したいと考えています。


『憲法改正論議』

??安倍首相は憲法改正を視野に入れた論議をしたいと言っていますが。

太田代表 公明党は、憲法論議は「これから日本をどうするのか」という未来志向の観点に立つべきだと言っています。現憲法は優れたものであり、国民に定着しています。この認識を持った上で、憲法3原則、そして、第9条の1項、2項は堅持しながら、時代の進展とともに提起されてきている環境権、プライバシー権などを現憲法に加えて補強する「加憲」という立場に立っています。

 「加憲」については今、憲法を専門とする学者や他党の議員からも、具体的、現実的であると高い評価を得ています。


『07年政治決戦』

??来年の統一地方選、参院選への新代表の決意を。

太田代表 現場の党・公明党としては、まず地方選挙の勝利に全力を挙げていきます。来年までの統一外地方選も一つひとつ勝利し、統一地方選は完勝、何としてもすべて勝っていきたい。参院選は、選挙区5人の全員当選と、比例区は過去最高得票で8議席の獲得をめざします。そして、与党として自民・公明で参院の過半数議席を確保していきたい。

 参院選は相当厳しい戦いになることは必至です。それだけに一つひとつの地域行事を大切にし、市民相談を大切にし、全力で動き、語り、走り続けていかなければなりません。戦いの本番は今です。

 勝つことが党員・支持者への最大の恩返しと肝に銘じて、全力を尽くしてまいります。


(2006年10月8日付 公明新聞)