アレルギー食品、表示義務の徹底を。厚労省「特段の対応」自治体に要請

国会で古屋さん、対策強化を主張
 厚生労働省は11月28日、都道府県や政令市などに対し、加工食品のアレルギー表示制度の徹底を通知した。

 同省では2001年3月以来、アレルギー物質を含む食品によって起こる健康被害を防止するため、アレルギー表示制度を設けていたが、表示義務の違反や、保健所の対応に地域差があることなどが指摘されていた。

 食物アレルギーをもつ人にとって、この表示制度は不可欠。近年、乳幼児から成人まで、幅広い年代層でアレルギーをもつ人が増えている。重篤なショック症状を起こした場合、死に至る可能性もある。通知によると、昨年10月には乳と卵にアレルギーをもつ子どもが、乳を含む旨の表示がないパンを食べ、ショック症状を起こしたとの報告も寄せられているという。

 そこで今回の通知では、(1)「表示が不適切」との苦情への対応(2)食品衛生法の違反を発見した際の措置(3)アレルギー表示制度の普及・啓発――などについて徹底を要請。特に苦情については「特段の対応を」とした上で、原因食品を特定するために、食品の摂取から発症までの時間や、考えられる特定原材料、食品・容器包装など残品の有無などの情報収集を求めている。

 また、法令に違反した場合は、製造・販売者、商品名などの公表や、表示の訂正がされるまでの間、販売自粛を指導することなどにも言及している。

 アレルギー表示制度の徹底については、11月18日に行われた衆院青少年問題に関する特別委員会で、公明党の古屋範子さんが指摘。厚労省に対し、「表示義務の運用、具体的な対応について、現場を把握、指導する責任があるのではないか」と訴え、対策強化を主張していた。

(2008年12月14日付 公明新聞)