厚労省、5年程度で導入へ――公明提唱

「IC化の利点」
・データの保存可能
・薬・検査漬け診療回避
・事務手続き効率化
・医療費のムダ抑制
 厚生労働省は、健康保険証をICカード化する「健康ITカード」(仮称)の導入に向けて動き出しました。既に政府の経済財政諮問会議に提出した医療・介護分野の「質向上・効率化プログラム」には、カード化への計画や普及方法が盛り込まれ、5年程度で導入にこぎ着けたい考えです。

 健康ITカードは、病歴や検査結果、服用薬の種類などを記録して、生涯にわたって保健医療情報を管理できるシステム。病気やケガで治療を受ける時には、最新の検査結果とカードに入力された過去の検査記録を医師が診断に利用します。

 このため、一人の患者が同じ病気を抱えたまま、転勤や引っ越しなどでかかりつけの医療機関を変えても、最初から検査をやり直すといったムダが防げます。また、二つ以上の病気を抱え、複数の病院に通院している場合も、薬の二重投与や過剰投与を避けることができます。

 不要な検査や投薬を回避できれば患者の負担が減るとともに、医療費の抑制にもつながります。IC化に伴ってレセプト(診療報酬明細書)がオンライン化できるので、医療機関、診察報酬の審査支払機関、保険者間の情報ネットワークの整備が進み、医療事務の効率化も期待できます。

 公明党は、政党として最も早く「国民健康カード」構想を掲げ、1989年1月に「21世紀トータルプラン」で「国民健康カード」の導入を提言。91年には党内に「国民健康カード・医療推進委員会」を設置し、カード導入を先行する自治体への視察やシステム開発機関の研究者らとの意見交換を重ねるなど、健康保険証のIC化導入に取り組んできました。

(2007年3月28日付 公明新聞)